ダニ介する新感染症確認

厚生労働省は30日、ダニが媒介する新しいウイルス感染症で山口県の成人女性が昨年秋に死亡したと発表した。この感染症は2009年頃から中国で感染や死亡例が報告され、11年に初めて原因ウイルスが特定されていた。女性に最近の海外渡航歴はなく国内で感染したとみられる。日本での感染確認は初めて。(1月31日の日本経済新聞より抜粋)

何とも恐ろしい記事ですが、ここでいうダニとは衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど屋内でみられるダニではなくマダニといわれる屋外に生息するダニでしばしば犬猫に寄生します。
マダニによる犬猫への病害は吸血による貧血、刺されることによる皮膚炎などの直接的なもの、さらにはバベシア症やマイコプラズマヘモフェリス症などの媒介性疾患があります。これらの疾患は死に至ることもあるのでペットにとってマダニの寄生予防はとても重要なものなのです。
前述の新しい感染症「重症熱性血小板減少症候群」は犬猫にも寄生するマダニが媒介する感染症なのです。そのほかにも「日本紅斑熱」「ライム病」などは年間に200人ほどの患者が報告され重症化で死亡することもあるそうです。
このことからペットのダニ予防はペットの健康のみならず人の健康にも大きく関わってくることなのです。
寒い冬が終わるとマダニは活動的になります。定期的、継続的なマダニ対策を行いましょう。

dani