以前に大阪マラソンにエントリーした話をしました。本日本番でした。
ここから先は村上春樹風に。
スマートフォンの目覚ましが不機嫌に鳴る。午前5時。今日は人生初マラソンだ。寝坊なんてありえない。
いつもならベッドでゴロゴロするところだが一気に跳ね起きる。前日に買っておいたコンビニのパスタとおにぎりを胃に放り込む。
足首と膝にテーピングをして電車に乗り込んだ。
前夜からやけにリラックスしている。スタートに近い京阪電車京橋駅を降りてもこれからフルマラソンを走る実感がない。
着替えを済ませスタート待ちのエリアへ。ストレッチをしてると「兄ちゃん、やらこいな!」とバリバリの大阪弁で60歳くらいの先輩が声をかけてくる。(あっ!大阪弁は村上春樹ちゃう!)こちらも「初マラソンでんねん」と応える。
いよいよスタート、府庁前で松井知事を確認、俄然やる気が出た(笑)とにかく前半は抑えてと色んな書物にあったのでとにかくセーブ。
沿道の声援を受けながら気持ちよく走り出す。鶴橋から日本橋、御堂筋を北上、淀屋橋から東へ、片町で折り返し中之島、再び御堂筋に出て南下、難波で西に折れて大阪ドームへ。ここでトミーズ雅さんに遭遇。一気に抜き去る。(もはや村上春樹風ではない、コテコテや!)
ハーフを過ぎてここからがマラソン(って誰かが言ってた)で、気になる僕のタイムだが順調にサブフォーペースを刻んでた。(サブフォーとはマラソンで4時間切りのこと)通天閣を臨みいよいよ見どころのないエリアへ。(西成、住之江の皆さん、ごめんなさい!でも声援は一番熱かった!!!)
30km、玉出を過ぎて目指すゴール南港へ。いました、やっぱり、噂どおりの憎いやつ。そうです、30kmの壁!進撃の巨人でもお馴染みの!(村上春樹は忘れてください)それまで快調に走り沿道のチビッ子にハイタッチを繰り返していたのが急にガクンと膝に激痛、痛みに顔を歪めながら難所の南港大橋へ。歩いてるんちゃうん?と突っ込まれそうなスピードで橋を通過。あと3km、あと2kmの表示、声援が(おまえら走ってへんから言えんねん!)と爆発しかける。(完全に村上春樹は消えた…笑)ギリギリの状態でゴールのインテックス大阪への最後のカーブへ。
そこには待っていた。42.195kmを走りきった者のみが見うるものが。
一気に込み上げた。僅か半年足らずのトレーニングだったが夏の暑い時期に走ったこと、大好きなアルコールを断って走っていたこと、9月に左膝を痛め2週間走れなかったこと、直前の10月半ばに今度は右膝を痛め不参加も考えたこと、いっぱい思うことがあった。
歩かなかった、最後まで。膝はキンキンやった。ホンマの完走。めっちゃ気持ちええで。マラソン。ハイボール旨いで(笑)
僕の初マラソンはこんな感じです。これからも走ることについて語っていこうと思います。村上春樹風に…笑
ちなみにタイムは4時間17分でした。