今回はオス猫の去勢手術についてお話します。
犬猫の飼い主さんにとって関心の高い手術が不妊去勢手術ではないかと思います。
最近では犬を放し飼いにしている飼い主さんはほとんどいないと思いますが猫の場合「ちょっと外まで」という感じで屋外に出されるケースはしばしばあるように思います。
去勢手術を施されていないオス猫が屋外に出ると…
全てとは言えませんが過剰繁殖、交通事故、ケンカ、ウィルス感染などの問題が起きます。
少し古いデータですが猫で不妊去勢手術をしている飼い主さんは65%、すなわち35%がしていないとの事でした。
その理由が「自然でない」「かわいそう」だそうです。
しかしキャットフードを食べ猫砂のトイレを使い布団に入る猫はもうすでに自然な生き物でないことは誰もが気づいていることでしょう。
猫を飼っても「自然に」ということになれば放任され人との共存も難しくなります。
咬む、放浪する、尿マーキングするなどの問題行動は性ホルモンによる影響が強く手術によりかなり予防出来ます。また手術を受けた動物は一般に性的なストレスから解放され精神的に安定します。
精神状態の安定した動物は人との共存が容易になります。
このことから去勢手術は予防獣医学のみならず社会的な意義もあるのです。
ペンペンももうすぐ7ヶ月、来月手術します。